バイオリンとヴァイオリンの違いについて、ご紹介します。
イタリアで誕生した楽器のViolin。
日本語ではバイオリンとヴァイオリンのどちらでも発音したり、書いたりしますよね。
しかし、バイオリンとヴァイオリンの違いは一体何なのか?
また、正式名称はどちらなの?など、気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、バイオリンとヴァイオリンの違い、正式名称や数え方など詳しくご紹介します。
バイオリンとヴァイオリンの違いは?
バイオリンとヴァイオリンの違いは、発音です。
バイオリンとヴァイオリンはもちろん同じ楽器。
どちらのよび方、表記でも正しいです。
バイオリンを英語で表記したものは「Violin」。
正しい発音で読むと、ヴァイオリンですよね。
しかし、1954年の国語審議会でV音の発音を「バ」という表記するように推奨されました。
そのことから、「バ」を使った、バイオリンが生まれたといわれています。
それなら日本語ではバイオリンが正しいのでは?と思いますよね。
しかし、1991年に「ヴ」の表記が再び容認されました。
そのため、日本語ではバイオリンとヴァイオリン、どちらも正しいです。
それでも日本人にはヴァイオリンの「ヴァ」の発音が難しいですよね。
そのため、発音しやすいバイオリンと発音する方が多いです。
インターネットの検索でも、ヴァイオリンと検索するより、バイオリンと検索した方が多くヒットしますよ。
バイオリンの正式名称と略称
バイオリンの正式名称は、violino(ヴィオリーノ)です。
ヴィオリーノはバイオリン発祥の地でもある、イタリアで生まれました。
ヴィオリーノは、viola(ヴィオラ)に小さいという意味の~inoがついて、小さいヴィオラという意味です。
そしてヴィオリーノが転訛して英語のViolin(ヴァイオリン)に。
そして日本では、バイオリンまたはヴァイオリンと呼ばれるようになったんですね♪
また、バイオリンの略称はVnです。
Vi、Vin、Vlと表記することもありますよ。
バイオリンの英語や中国語は?
日本では、バイオリンまたはヴァイオリンとよばれているこの楽器。
しかし、他の国でもヴァイオリンとよばれているのか?
英語や中国語など…バイオリンはどのようによばれているのかご紹介します!
言語 | 表記と読み方 |
英語 | Violin(ヴァイオリン) |
中国語 | 小提琴(シャオティーチン) |
スペイン語 | Violín(ヴィオリーン) |
ヒンディー語 | बियोलिन(ヴィヨリナ) |
フランス語 | violon(ヴィオロン) |
インドネシア語 | biola(ビオラ) |
ポルトガル語 | violino(ヴィオリーノ) |
韓国語 | 바이올린(バイオッリン) |
アラビア語 | كمان(カマーン) |
イタリア語 | violino(ヴィオリーノ) |
バイオリンは、それぞれの国によって、発音の仕方などが違います。
イタリア語とポルトガル語は同じヴィオリーノ。
英語やスペイン語、日本語、韓国語は発音の違いはありますが、似ていますね。
しかし、アラビア語や中国語は聞いただけではバイオリンとは分かりません。
今回は10か国の言語をご紹介しましたが、国によってバイオリンのよび方は変わるようです!
バイオリンの日本語・和名漢字
バイオリンを日本語、和名漢字を使うと提琴(ていきん)です。
提琴の提という漢字には提げる(さげる)という意味がありますよね。
そして、琴(こと)といえば日本の伝統楽器。
提琴には、手に提げて持つ琴という意味があるようです。
そのため、提琴はバイオリン以外にも胡弓の仲間の楽器を表す言葉でもありますよ。
バイオリンの数え方
バイオリンの基本的な数え方は、挺(ちょう)または丁(ちょう)です!
挺はバイオリン以外にも、槍やろうそく、三味線など…
細長いものを数えるときに使います。
漢字は挺が適切といわれていますが、挺は常用漢字ではないため、丁でもOK。
しかし、バイオリンを1本、1つ、1個などと表現することもあります。
オーケストラなどの大勢の中のバイオリンの数を数えるときは、挺ではなく、本を使います。
例えば、「このパートはバイオリン1本で演奏する」というように表現しますよ。
また、口語では1つ、1個などの数え方にもなります。
バイオリンとヴァイオリンの違いまとめ
バイオリンとヴァイオリンの違いをご紹介しました。
- バイオリンとヴァイオリンの違いでどちらも正しい
- バイオリンの正式名称はヴィオリーノ
- 日本語での和名漢字は提琴
- 数え方は1挺または1丁
バイオリンとヴァイオリンはどちらも正しいよび方です!
よび方にこだわりがあるという方もいますよね。
どちらも間違いではないためお好きなよび方、表記でいいと思いますよ♪
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