バイオリン中級者にとって、壁にぶつかりやすいポジション!
どこのポジションで弾けばいいのかや、うまくポジション移動できなくて悩みますよね。
また、ポジション表を見てもなかなか覚えられなかったりと、ポジションの覚え方に頭を抱えることも…
今回はバイオリンのポジション表とその覚え方についてご紹介!
さらに、ポジションはどこまであるのかや、ポジション移動の練習方法についても詳しく解説していきます。
バイオリンのポジションとは
バイオリンのポジションとは、左手の人差し指をどこに押さえるかを表したものです。
例えば、A線のシを押さえると1stポジション、ドを押さえると2ndポジション、レを押さえると3rdポジションとなります。
このように、左手の人差し指の位置によって、バイオリンのポジションは変化していきます。
バイオリンのポジション表
ハーフポジションから13thポジションまでのポジション表です。
こちらはドレミ表記。
こちらは英語表記です。
音階練習や曲を弾く時に参考にしてみてください。
バイオリンのポジションはどこまである?
バイオリンのポジションは、15thポジションまであります。
音階教本では「カールフレッシュ」のト長調音階とト短調音階では、15thポジションまで出てきます。
ただし曲では、例えばクライスラーの「中国の太鼓」やサラサーテの「カルメン幻想曲」など、13thポジションまでが多いです。
バイオリンはピアノよりも高い音を出せる楽器ですが、13thポジションくらいが音として綺麗に聴こえる範囲です。
バイオリンのポジションの覚え方
自分がどこのポジションにいるのか意識しながらバイオリンを弾くようにすると覚えやすいです。
何も考えずにただ弾いているだけだと、いつまで経ってもポジションを覚えることができません。
そのため、このポジションの時にどこをどの指で押さえる何の音が出るのかを意識してみると良いです。
また、ポジション移動を学び始めて間もない時期は、何となくポジションを覚えられるまで楽譜に書き込むのもありです。
楽譜に書き込む際は、何ポジションにいるのか(Ⅰ~Ⅻ)を書く場合と指番号を書く場合があります。
慣れないうちは両方書いておいても大丈夫です。
初心者はファーストポジションを徹底練習しよう
バイオリン初心者の方は、まずはファーストポジションをマスターしましょう!
手や指の感覚やどこ押さえたら何の音が出るのかわからない時にポジション移動してしまうと、正しい音程で弾くのが難しくなります。
そうすると、バイオリンの上達スピードが落ちてしまいます…
そうならないためにも、バイオリン初心者の方はまずはファーストポジションをしっかりと練習していきましょう。
バイオリンのサードポジションはいつから練習する?
バイオリンのサードポジションは、ファーストポジションでいろんな音階を安定して弾けるようになってから練習しましょう。
そもそも、ファーストポジションで正しい音を弾けなければ、ポジションを移動しても正しい音を出すことができません。
その状態でサードポジションを練習しても、バイオリンの学習の妨げになることもあります。
そのため、サードポジションはファーストポジションが安定してから練習するようにしましょう。
ポジションチェンジの練習方法
ポジション移動に挑戦する時は、まずはゆっくり人差し指を滑らすようにして移動しましょう。
いきなり素早くポジション移動しても、音を外す方が大半です。
大前提として、ファーストポジションからどのくらいの距離があるのかを知る必要があります。
そのため、最初は移動音を出しながら人差し指をゆっくりと滑らせて距離を測るようにしましょう。
安定して音が取れるようになったら、指を滑らす速度を上げて練習しましょう。
地道ではありますがこの手順を繰り返すことで、素早くポジション移動しても正確な音を取れるようになっていきます。
特定のポジションにマークをつけるのはあり?
特定のポジションにマークをつけるのは、あまりおすすめしません。
そもそもバイオリンは、ギターのようにフレットがないため、手の感覚で指を押さえていく必要があります。
マークがあると、どうしても目で判断して音を取りに行ってしまうので、その音を安定して取ることが難しくなります。
どれくらい指を動かしたら正しい音を取れるかなと考えながら練習する方が、より早く安定させることができます。
そのため、特定のポジションにマークをつけない方が良いです。
ただし、発表会が近いなどの切羽詰まった状況では、マークをつけた方が安心です。
その場合は、発表会が終わったらすぐにマークを取るようにしましょう。
バイオリンのポジション表と覚え方・練習方法まとめ
ここまでバイオリンのポジションについてお伝えしていきました。
- 左手の人差し指がどこを押さえるかによってポジションが変わる
- 13thポジションまである
- まずはファーストポジションをマスターする
- ポジション移動はゆっくりから始める
- 特定のポジションにマークをつけるのはなし
ぜひ、バイオリン練習の参考にしてみてください!
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