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バイオリン弓の持ち方を流派ごとに解説!親指がずれる時の対策も

バイオリン弓の持ち方を流派ごとに解説!親指がずれる時の対策も

バイオリンで綺麗な音色を奏でるために重要なことは弓の持ち方です。

しかし、なかなか持ち方が安定しなくて困ってしまうこともしばしばありますよね…

そんな弓の持ち方には、実は流派があるのはご存知でしょうか?



今回はバイオリンの弓の持ち方の流派についてご紹介!

流派ごとの持ち方や特徴、親指がそったり、ずれる時の対処法も詳しく解説していきます。

この記事を書いたバイオリニスト
目次

バイオリンの弓の持ち方には流派がある

バイオリンの弓の持ち方には、3種類の流派があります。

  • ロシア式
  • ドイツ式
  • フランス・ベルギー式

現在最も普及している流派はフランス・ベルギー式です。

それぞれの流派について、持ち方やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。


ロシア式の弓の持ち方と特徴

ロシア式の弓の持ち方は、人差し指は第2関節と付け根の間に弓が来るようにし、指が伸びているような形になります。

人差し指が深いため、肘の高さが高くなり、腕の重さを弦に乗せて弾きやすく、深みのある音や大きな音を出しやすくなります。

反対に、弦に対して圧力がかかりやすい形になるため、音が硬くなったり、潰れやすいです。

有名なバイオリニストでは、ハイフェッツやオイストラフがロシア式で演奏しています。

ドイツ式の弓の持ち方と特徴

ドイツ式の弓の持ち方は、指を伸ばして、指先で浅く弓を持つ形になります。

弦に対して圧力がかかりにくいので、軽やかな音色が出しやすい持ち方です。

反対に、アクセントがつけにくく、強弱も薄くなってしまうというデメリットもあります。

有名なバイオリニストでは、クレーメルがドイツ式の弓の持ち方で演奏しています。

フランス・ベルギー式の持ち方と特徴

フランス・ベルギー式は、現在主流となっている弓の持ち方です。

人差し指の第1関節と第2関節の間に弓を触れさせ、指を丸くして弓を持ちます。

ロシア式の持ち方とドイツ式の持ち方の中間になるため、ほどよく弦に圧力をかけられ、芯のある音が出しやすいです。


ただし、人差し指が巻き付きやすい位置にあるため、巻き付いてしまうと音色が硬くなったり、弓が手前へ傾くこともあります。

有名なバイオリニストでは、グリュミオーやデュメイ、他にも多くの演奏家がフランス・ベルギー式の弓の持ち方で演奏しています。

バイオリンの弓の持ち方の流派はどう選ぶ?

基本的には、習っているバイオリンの先生と同じ流派になることが多いです。

ロシア式の先生ならロシア式を、フランス・ベルギー式の先生ならフランス・ベルギー式となります。

中には、生徒ひとりひとりの体格に合わせてその人にとって、最適な弓の持ち方を提案していただける場合もあります。

バイオリンを習っている方は、先生のアドバイスを参考に選ぶと良いです。


独学でバイオリンを練習している方は、先ほど紹介しました現在主流となっているフランス・ベルギー式を試してみましょう。

弓が安定しにくい場合は、ロシア式やドイツ式で試してみると、自分に合った弓の持ち方を見つけることができますよ!


バイオリンの弓の持ち方で親指がそるのはNG?

バイオリンの弓を持っている時に、親指がそるのはNGです!

親指がそってしまうと、弓を返す時になめらかに返せず、音が途切れてしまったり、硬い音しか出せなくなってしまいます。

また親指がそることで、手首など他の部分がこわばってしまい、痛めてしまう原因にもなります。

そのため、親指は必ず曲げておく必要があるのです。


では、どうやったら親指がそらずに済むのでしょうか?

親指がそらなくなるためによく実践している方法は、親指の指先を弓に付けるように意識することです。

親指がそる時は、親指の腹が弓についていることがほとんどです。

指先を付けるようにするだけで、親指が曲がるようになりますので試してみてください。


バイオリンの弓の持ち方で親指がずれるのはNG?

バイオリンの弓を持っている時に、親指がずれるのもNGです!

親指がずれる場合は、指に力が入り過ぎていることが多いです。

力が入り過ぎると、弓や腕の重さを弦に乗せることが出来なくなってしまい、かすれた音が出る原因にもなります。

そのため、弓を弦に乗せた時は特に脱力する意識を持つようにし、力を少しずつ抜けるようにしていきましょう。

なかなか脱力出来ない方は、一度バイオリンを置いて腕をぶらぶらさせてから持つと良いです。


バイオリンの弓の持ち方は子供だと違う?

子どもの場合は、親指が毛箱の下にくるようにすることもあります。

これは子どもの小さな手では、細いものを持つのが難しいため、持ちやすくするために親指の位置を変えます。

しかし、いずれは正しい弓の持ち方へ変えることになります。



最初から綺麗に弓を持つことは難しいですが、やはり正しい弓の持ち方で始めた方が、弓の動かし方もスムーズになります。

弓を持つ前に、スティックのりやペンで弓の持ち方を練習しておくと、綺麗に持てるようになりますよ!


バイオリンの弓の持ち方を直す矯正器具

バイオリンの弓の持ち方を直す矯正器具はたくさん売られていて迷ってしまいますよね。

そこでおすすめの矯正器具を厳選してご紹介していきます!


Bow Hold Buddies(ボウ・ホールド・バディー)

Bow Hold Buddies(ボウ・ホールド・バディー)

弓の持ち方が安定しなくて悩んでいる方は、まずこれを試してみてください!

初心者の方でも、簡単に正しい弓の持ち方ができるようになり、弓の動かし方も自然な運びでできるように設計されています。

また、カエルと魚の形をした弓の持ち方の矯正器具なので、お子様にもおすすめです。

Hold Fish(ホールド・フィッシュ)

Hold Fish(ホールド・フィッシュ)

小指がどうしても突っ張ってしまう方におすすめ!

先ほどのBow Hold Buddies(ボウ・ホールド・バディー)の小指矯正部分のみの矯正器具です。

魚の形になっているので、とてもかわいいですよ!

バイオリンの弓の持ち方と流派まとめ

ここまでバイオリンの弓の持ち方についてお伝えしました。

  • バイオリンの弓の持ち方は3種類
  • フランス・ベルギー式が主流
  • 親指がそるのはNG
  • 親指がずれるのもNG

バイオリンの弓の持ち方で迷ったら、ぜひ参考にしてみてください!

あっぴのバイオリン特典

この記事を書いた人

バイオリン初心者に役立つ情報をXやブログ、公式LINEで発信|講師歴15年|指導人数100名以上|音大卒・教員免許あり|30代・4歳と2歳の姉妹を育てるママ

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