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バイオリンのフラジオレットの弾き方と場所一覧!表記の方法は2つ

バイオリンのフラジオレットの弾き方と場所一覧!表記の方法は2つ

バイオリンの曲を弾く上で重要な奏法にフラジオレットがあります。

フラジオレット独特の、綺麗で不思議な音色を弾きたいですよね!

しかし、楽譜を見ても様々な書き方で表記されていて、弾き方や指を置く場所に迷ってしまうことも…




今回は、バイオリンのフラジオレットについてご紹介!

フラジオレットの弾き方や指を置く場所、さらにはハーモニクスとどう違うのかを詳しく解説していきます。

この記事を書いたバイオリニスト
目次

バイオリンにおけるフラジオレットとは

バイオリンにおけるフラジオレットとは、まるで口笛のような柔らかい音色を出す奏法です。

フラジオレットが出てくる頻度は非常に高く、バイオリンを学ぶ上で誰もが習得すべき重要な奏法になります。


バイオリンのフラジオレットとハーモニクスの違い

バイオリンのフラジオレットとハーモニクスに違いはなく、どちらも同じ意味になります。

フラジオレットという呼び方は、16世紀に誕生した「フラジオレット」という木管楽器の音色に似ていることが由来しています。

一方でハーモニクスは、そもそも倍音を鳴らすための奏法であることから、倍音を英訳してハーモニクスとも呼ばれるようになりました。


バイオリンのフラジオレットと倍音の関係

そもそもバイオリンは、弦を指でしっかりと押さえて弦の長さを変えています。

それにより、弦の振動数が変わることで、音の高さが変化するようになっています。


しかしフラジオレットでは、弦を指で軽く触るだけになるため、弦の長さは開放弦と同じになり、振動数も変化しません。

ただし、指が乗っていることで振動を遮り、振動数が2倍3倍…と増えていきます。

そうすることで、1オクターブ2オクターブ、さらに高いオクターブの音(倍音)を出すことができるのです。


バイオリンのフラジオレットの弾き方

バイオリンのフラジオレットは、2種類あります。

  • 自然フラジオレット
  • 人工フラジオレット

それぞれの弾き方について解説していきます。


自然フラジオレット

自然フラジオレットでは、開放弦を指で軽く触ることで開放弦の倍音を鳴らすことができます。

楽譜では、音符の上に丸がついていたり、四角い音符で表されます。

また、音符の上や指番号の上に0と表記されていることも多いです。

いずれも、書いてある音を指で押さえず、その位置に指を軽く乗せるようにして弾いていきます。


人工フラジオレット

人工フラジオレットでは、押さえた音の倍音を鳴らすことができます。

楽譜では音符が重音のように2つ書かれており、下の音が普通の音符、上の音が四角で表されます。

この場合、上記の画像のように下の音は人差し指で押さえて、上の音は小指で軽く弦を触るようにします。

そうすることで、どんな音でも倍音が鳴らせるようになります。


バイオリンのフラジオレットの場所と表記一覧

バイオリンの自然フラジオレットの場所と実際に鳴る音をまとめました。

本来はまだたくさんあるのですが、今回はよく使われる自然フラジオレットをピックアップしました。

どの弦でも指を置く場所は同じになります。


ここからは、自然フラジオレットの場所と楽譜の表記を弦ごとにご紹介していきます。

表記は指番号と四角で表したものの2つと、実際に鳴る音を上から順番にそれぞれ楽譜にしてみました。


E線の自然フラジオレットです。

8vaは1オクターブ上を表しており、点線の先まで1オクターブ上で弾くよう表しています。

表記①は指番号で表記されており、この場合は好きな指でその音の場所を触るようにして弾きます。

表記②では音符が四角で表されていますが、表記①と同様にして弾きます。


A線の自然フラジオレットです。

E線のようにかなり高い音を出すことができます。


D線の自然フラジオレットです。

D線になると、少し暖かみのある音色になっていきます。


G線の自然フラジオレットです。

G線になると、とてもふくよかな音色が出てきます。


バイオリンのフラジオレットは難しい?

バイオリン初心者の方だと、フラジオレットは難しい奏法になります。

フラジオレットは、指を乗せる位置が正確でないとそもそも音が鳴りません。

音程が安定して取れる方なら簡単ですが、まだ音程が不安定な方だと厳しいです。

そのため、まずは音程が安定するように練習してからフラジオレットに取り組むようにしましょう!


バイオリンのフラジオレットが使われている曲

バイオリンのフラジオレットは様々な曲で使用されています。

  • マスネ/タイスの瞑想曲
  • モンティ/チャルダッシュ

その中でも誰もが聴いたことのある曲を2曲ピックアップしました。


マスネ/タイスの瞑想曲

冒頭部分と最後にフラジオレットが用いられています。

タイスの瞑想曲では、自然フラジオレットのみとなっております。


モンティ/チャルダッシュ

一度は弾いてみたいと思う誰もが憧れる曲ですね!

チャルダッシュでは、自然フラジオレットと人工フラジオレットどちらも用いられています。

フラジオレット以外のメロディーも難しいので、バイオリン上級者向けです。


バイオリンのハーモニクスの弾き方と場所一覧まとめ

ここまでバイオリンのフラジオレットの弾き方についてお伝えしました。

  • フラジオレットは、口笛のような柔らかい音色が出す奏法
  • フラジオレットもハーモニクスも同じ
  • 自然フラジオレットは、開放弦の倍音を鳴る
  • 人工フラジオレットは、どんな音でも倍音が鳴る
  • フラジオレットは音程が安定してからにしましょう

フラジオレットに挑戦する際は、ぜひ参考にしてみてください!

あっぴのバイオリン特典

この記事を書いた人

バイオリン初心者に役立つ情報をXやブログ、公式LINEで発信|講師歴15年|指導人数100名以上|音大卒・教員免許あり|30代・4歳と2歳の姉妹を育てるママ

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