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バイオリンの弓の毛替えは自分でできる?値段や時間も解説

バイオリンの弓の毛替えは自分でできる?

バイオリンの弓の毛替えは自分でできるのか?詳しくご紹介します!

バイオリンの弓の毛替えはとっても大切。

毛替えをしないと音が出にくくなったり変化してしまったり、演奏にも影響がでてしまいます…

しかし、お金もかかるし自分でバイオリンの弓の毛替えしたい!という方もいるのではないでしょうか?



バイオリンの弓の毛替えは自分でやっても大丈夫なのか?

お店に頼む場合の値段や時間など、気になる点をご紹介します!

この記事を書いたバイオリニスト
目次

バイオリンの弓の毛替えは自分でできる?

バイオリンの弓の毛替えは自分ではできません

費用もかかるし頻繁に交換が必要なら、できれば自分で交換したいという方もいますよね。

しかし、頻繫に弓の毛替えをしているプロの演奏家たちもプロにお願いしています。

毛替えはバイオリンを購入した店舗や工房などにお願いしましょう!



もし、自分で毛替えをするとなると以下の道具が必要になります。

  • 弓をセットする作業台
  • 弓毛
  • のこぎり
  • くさびを作る木
  • きり
  • 松脂
  • 弓毛をしばる丈夫な糸
  • くし



バイオリンの弓には馬のしっぽの毛が使用されています。

弓1本あたり、150~200本の毛が必要。

馬の毛はネットなどで手に入れることができますが、毛によって音色が変わったり特徴も違います。

相性や好みに合わせて選ぶ方もいるため、産地などこだわりがある方もいますよね。

自分で質のいい毛を仕入れるのはなかなか難しいのではないかと思います。



くさびを作る木はメープルやさくらの木を使いますが、ほとんどの工房ではメープルの木を使っていますよ。

適度な硬さで加工がしやすく、バイオリンでも使われている木材だからです。

その他の作業台以外の材料は素人でも手に入れることができますが、弓毛の交換を自分でやるのはかなり難易度が高いですよ。


バイオリンの弓の毛替えのやり方

バイオリンの弓の毛替えの順番は以下の通りです。

  1. 弓を分解して毛を外す
  2. 弓のクリーニング
  3. 毛量を決めて、毛を結ぶ
  4. 松脂や瞬間接着剤などで固める
  5. くさびを作る
  6. フロッグに毛を入れてくさびを打ち込む
  7. ヘッド側の毛先を結んで固める
  8. 毛先を入れ込みくさびで固定
  9. 毛を乾燥させたら完成

工程だけ見ると、バイオリンの毛替えは単純な作業に思えますよね。

しかし、くさび作りなど細かい作業も多いです。

弓毛の量の調整や張り具合も難しく、時間もかかるのでコスパもよくないです。

大切な弓が壊れてしまう可能性もあるため、職人さんにお願いしましょう♪


バイオリンの弓の毛替えの値段相場

バイオリンの弓の毛替えの値段は5,000~9,000円ほど。

店舗や毛のグレードによってお値段が変わります。

弓の毛替えはバイオリン工房や大手楽器店で依頼できますよ。



中でも毛替えが安いのは、ヤマハや島村楽器です。

ヤマハは6,600円で島村楽器は毛のグレードによって値段が変わりますよ。

スタンダードはモンゴル産で6,300円、イタリア産やカナダ産などは値段が高くなります。

1番グレードが高いイタリアの最高級の毛を使用すると、16,500円です。

個人の工房なども毛のグレードによってお値段が変わります。

毛によって音色などが変わるので、好みや相性などで選びましょう。

普段の練習ではスタンダードを、発表会などの時にはグレードアップする選択もありですね!

バイオリンの弓の毛替えにかかる時間

バイオリンの弓の毛替えにかかる時間は1時間~1時間半です。



しかし、上記の時間はその場でやってもらう場合です。

大手の楽器店だと別店舗へ輸送されるため、基本お預かりになるため数日~10日程度かかります。

工房などでは、予約しておけば大体1時間~1時間半ほどで弓の毛替えをしてもらえます。

店舗によって必ず予約が必要な場合もあるため、一度問い合せて聞いてみるのがおすすめです♪

バイオリンの弓の毛の寿命・交換頻度

環境にもよりますが、バイオリンの弓の毛の寿命は約200時間です。

交換頻度は練習時間によって異なりますが、大体半年を目安に交換すると良いでしょう。

ちなみにプロの演奏家は3、4カ月に1度は交換する人が多いです。

あまり演奏をしないという方も、酸化による痛みが出るため、少なくとも1年に1度は交換してくださいね!



毛替えをするタイミングの目安は以下を参考にしてください。

  • 弓毛の量が減った
  • 毛が伸び切っている
  • 音が弱々しい
  • 思うように演奏ができない
  • 変色

https://twitter.com/nangokupiano/status/1748687149099065346

弓の毛は弾いているうちに少しずつキューティクルが剝がれてきます。

キューティクルが剥がれた弓は松脂をどれだけつけてもすぐに落ちてしまいます。

そのため摩擦で毛が切れてしまい、弓の毛の量も減ってしまいますよ。

また、毛が伸び切ってしまっている場合も交換のタイミングです。


伸びきっていたり、毛の量が減ってしまった弓ではいい音は出ません。

弱々しい音になったり、なかなか思うように演奏ができなくなってしまうんです。

なんとなく音が違う、演奏しにくいなど感じた場合はお店で相談してみてくださいね。

実際に弓の毛替え後はこんなに音が違うの?と驚きますよ♪



全く演奏をしていない方でも毛は少しずつ劣化していきます。

変色していたり、ずっとしまっていたらカビが生えていたり…

どれだけ使用していなくても、黄色っぽく変色していたら毛替えのサインですよ。


バイオリン弓の毛替えは本番前NG

バイオリンの弓の毛替えは本番前はNGです。

毛替えをしたばかりの弓は松脂が毛に馴染んでいないため、違和感を感じたり、雑音がしてしまうことも。

発表会やコンクールの前には弓の毛替えをしておきたいですよね!

しかし、本番の直前に毛替えをするのはやめましょう。

最低でも1週間、2週間ほど前に交換すると安心です!

ヴァイオリンの弓の毛替えは自分でできるかまとめ

バイオリンの弓の毛替えは自分でできるか?詳しくご紹介しました。

  • バイオリンの弓の毛替えは自分ではできない
  • 弓の毛替えのやり方
  • 毛替えの値段の相場は6,000円~9,000円ぐらい
  • 時間は1時間~1時間半
  • 毛の寿命は約200時間
  • 毛替えのタイミングの目安をご紹介
  • 本場直前の毛替えはNG



バイオリンの弓の毛替えは自分ではできません。

演奏にも影響がでてしまう大切な弓。

必ず工房や楽器店にお願いしてくださいね!

あっぴのバイオリン特典

この記事を書いた人

バイオリン初心者に役立つ情報をXやブログ、公式LINEで発信|講師歴15年|指導人数100名以上|音大卒・教員免許あり|30代・4歳と2歳の姉妹を育てるママ

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