バイオリンといえば、楽器の中でも高級なイメージ。
バイオリンの値段は、安い物は数万円から販売されていますが、高級ブランドは億越えが当たり前!
中でも最高級のバイオリン、ストラディバリウスは世界で1番高い楽器といわれています。
そんな最高級ブランド、ストラディバリウスを含む世界三大バイオリンの特徴や価格を詳しくご紹介!
高嶋ちさ子さんの愛用バイオリンや前澤友作さん所有のハンマの値段もご紹介しちゃいます♪
世界三大バイオリンとは
世界三大バイオリンは以下の通りです。
- アマティ
- ストラディバリウス
- ガルネリウス
世界一高い楽器といわれているストラディバリウスは名前だけでも聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
しかし、世界三大バイオリンはなにがすごいのか?
世界三大バイオリンと言われる理由や特徴について詳しくご紹介していきます♪
アマティ
世界三大バイオリンの1つ目は、アマティです。
アマティは、耳に心地がいい、優しくまろやかな音色が特徴です。
制作者はニコロ・アマティ。
アマティは、イタリアのクレモナで誕生しました!
アマティの祖父は弦楽器制作の祖といわれています。
アマティは一族でバイオリン制作を行っていましたが、中でもニコロ・アマティは最も優秀な製作家。
アマティが制作するバイオリンは、たくさんのバイオリン愛好家に愛されていました。
しかし、現在保存状態のいいものはあまり残っていません。
そのため、希少な存在なんです。
また、ストラディバリウスに技術を教えたのも、ニコロ・アマティ。
ニコロ・アマティがいなければ、ストラディバリウスは生まれていなかったといわれていますよ。
ストラディバリウス
世界三大バイオリンの2つ目は、ストラディバリウス。
ストラディバリウスは大きな会場で演奏することを想定して作られたバイオリン。
そのため、力強く深みがある音が特徴です。
また、高音がとても美しく響くとも言われていますよ。
バイオリンの最高峰といわれているストラディバリウスは、イタリアのクレモナで制作されました。
制作者はストラディバリ父子の3人です。
父のアントニオ・ストラディバリは、先ほどご紹介したニコロ・アマティに師事。
そんなアントニオ・ストラディバリが17世紀~18世紀にかけて制作したバイオリンが有名です。
しかし、現存するストラディバリウスは600挺。
また、ストラディバリウスのバイオリンは絶対に再現できないといわれているため、とても価値があります。
ガルネリウス
世界三大バイオリン3つ目は、ガルネリウスです。
ガルネリウスは、音域のバランスがよく、低音が特に魅力的。
全体的な音色の大きさは小さめなのも特徴です。
ガルネリウスの制作者はグァルネリ一族。
中でもアントニオ・グァルネリが制作したものが有名です。
グァルネリは、ストラディバリと同じで、ニコロ・アマティに師事。
しかし、グァルネリ一族が制作したバイオリンは200挺。
現存しているガルネリウスは100挺以下だといわれています。
とても希少なバイオリンですね。
バイオリンの史上最高額はいくら?
バイオリンの史上最高額は、約22億円。
史上最高額のバイオリンは、ストラディバリウスの中の「メシア」だといわれています。
「メシア」は1716年にアントニオ・ストラディバリが制作。
滅多に演奏されなかったため、制作当時の状態で残っているそうです。
現在は、イギリスのオックスフォードにある、アシュモレアン博物館に所蔵されていますよ。
バイオリン高級ブランドのお値段ランキング
バイオリン高級ブランドといえば、世界三大バイオリンでご紹介した以下のブラントです。
- アマティ
- ストラディバリウス
- ガルネリウス
上記のバイオリンの高級ブラントの中でも作られた年代や人物で種類があります。
また、過去の持ち主や演奏したバイオリニストの名前など、それぞれに名前がついていますよ。
中でも歴史があって、状態がいいものは特に高額!
今回は高級ブランドの中から、お値段が高いバイオリンをランキングでご紹介します!
1位:The Messiah Stradivarius(メシア)
お値段ランキング1位は、ストラディバリウスの「メシア」です。
先ほどもご紹介しましたが、約22億という驚きのお値段!
「メシア」は、ストラディバリウスが亡くなった1737年までは工房に残されていました。
その後、サラブーエ伯爵に売却され、「サラブーエ」と呼ばれていたそう。
そして、1827年に楽器商のルイジ・タリシオが購入。
タリシオが亡くなった後にタリシオの全コレクションを手に入れたヴィヨームとの会話の中で「メシア」という名前が生まれました!
現在は、アシュモレアン博物館にコレクションされています。
これまでに、ヨーゼフ・ヨアヒムやナタン・ミルシテインなどの有名バイオリニストが演奏しています。
2位:The Vieuxtemps Guarneri(ヴュータン)
お値段ランキング2位は、ガルネリウスの「ヴュータン」です。
お値段は約16億円。
実は、正確なお値段は分かっていないようですが、約16億で取引されたのではないかと言われています。
「ヴュータン」は、1741年に制作されました。
著名なバイオリン奏者たちに使用されてきた「ヴュータン」。
アンリ・ヴュータンという演奏家が演奏したことで有名になり、「ヴュータン」という名前がつきました!
3位:Walner(ウォルナー)
お値段ランキング3位は、ストラディバリウスの「ウォルナー」です。
お値段は約15億円といわれています。
ウォルナーは1699年に制作されました。
1699年に制作されたストラディバリウスは世界に4挺しか現存されていない貴重なバイオリンです。
現在は、CoCo壱番屋の創業者である宗次徳二さんが所有していますよ。
4位:The Lady Blunt(レディ・ブラント)
お値段ランキング4位は、ストラディバリウスの「レディ・ブラント」です。
お値段は12億円7千万円!
「レディ・ブラント」は、現存するストラディバリウスの中で最も保存状態がいいバイオリンです。
詩人のバイロンの孫娘レディ・アン・ブラントが、一時保有していたことから、この名前がつきました。
「レディ・ブラント」は2011年に、東日本大震災の復興を支援することを目的に売却され、約12億円で落札されました。
落札者は不明ですが、当時のバイオリン落札価格としては過去最高。
12億円は、全額日本財団の地域伝統芸能復興基金に寄付されました。
5位:1743Carrodus Guarneri(キャロダス)
お値段ランキング5位は、ガルネリウスの「キャロダス」です。
お値段は約10億円。
1743年にガルネリ・デル・ジェスが制作しました。
「キャロダス」という名前は、贈り物の過程でついたといわれています。
日本人バイオリニストのストラディバリウス所有者
世界三大バイオリンを所有している日本人はいるのか?
日本人バイオリニストの三大バイオリン所有者をご紹介します!
高嶋ちさ子(ストラディバリウス/ルーシー)
1人目は高嶋ちさ子さんです。
高嶋ちさ子さんはストラディバリウスのルーシーを個人で所有しています。
ストラディバリウスのルーシーは1736年に制作されました。
お値段は2億円。
高嶋ちさ子さんのお兄さんの知り合いの方から手に入れたそうです。
高嶋ちさ子さんがルーシーを、購入したのは32歳のとき。
凄いですよね!
しかし、現在の価値にするともっと高いといわれています。
さらに驚いたのはバイオリンのお手入れ方法。
公演で1年で40都市を回っているという高嶋ちさ子さんですが…
なんと、新幹線でもらえる使い捨ておしぼりでバイオリンを拭いているそうです(笑)
木嶋真優(ストラディバリウス/ウォルナー)
2人目は木嶋真優さんです!
木嶋真優さんが使用しているバイオリンは、ストラディバリウスのウォルナーです。
1699年に制作されました。
なんと、お値段は15億円といわれています。
15億円のバイオリンを使える木嶋真優さんってどんだけ稼いでいるの?と思いましたが…
実は木嶋真優さんが使用しているウォルナーは、個人所有ではありません。
CoCo壱番屋の創業者である宗次徳二さんからの貸与品です!
木嶋真優さんの才能が認められ、ストラディバリウスのウォルナーが貸与されています。
千住真理子(ストラディバリウス/デュランディ)
3人目は、千住真理子さんです。
千住真理子さんが使用しているバイオリンは、ストラディバリウスのデュランディ。
1716年に制作されました。
なんと、300年間、1度も演奏されずに眠っていたそうです。
デュランディのお値段は2~3億円。
千住真理子さんは個人で所有しています!
スイスの貴族が所有していたデュランディでしたが、亡くなる時に千住真理子さんにも声がかかったそうです。
最初は高くて購入するつもりはなかった千住真理子さんでしたが、演奏してみると絶対に手に入れなければ!と思ったそう。
しかし、2~3億円のバイオリンを購入できる千住真理子さん、凄いですね…!
葉加瀬太郎(ストラディバリウス)
4人目は、葉加瀬太郎さんです!
葉加瀬太郎さんが所有しているストラディバリウスのバイオリンのモデル名は不明。
しかし、ストラディバリウスを所有しているとインタビューで答えていたそうです。
お値段も不明ですが、葉加瀬太郎さんともなればかなりいいお値段のものを所有されているのでは?
ちなみに葉加瀬太郎さんが普段使用しているバイオリンは、ジュゼッペ・アントニオ・ロッカ。
1000万円ほどのバイオリンを使用されているそうです。
ストラディバリウスを持っていながら普段は使用していないとなると、理由が気になるところですね…!
前澤友作(ストラディバリウス/ハンマ)
5人目は、前澤友作さんです。
前澤友作さんが個人で所有しているのは、ストラディバリウスのハンマ。
ハンマは1717年に制作されました。
気になるハンマのお値段は、3億9000万円です。
前澤友作さんがストラディバリウスを所有することになったきっかけは、日本バイオリンの中澤社長。
若く、才能があるバイオリニストや子供たちのために所有してほしいと声をかけられたのがきっかけです。
そんな最高級バイオリンのハンマを貸与されたのは、12歳の天才バイオリニストHIMARIさん。
前澤友作さんがHIMARIさんの才能に惚れ込んで、2023年の8月に貸与しました!
別記事で「12歳の天才バイオリニスト吉村妃鞠(HIMARI)と両親」についても詳しくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
ストラディバリウスはどうやって購入するの?
ストラディバリウスをはじめとした高額なバイオリンはどうやって購入するのか、気になりますよね。
購入するには以下の方法があります!
- オークション
- 声がかかる
- 貸与される
ストラディバリウスのような高額バイオリンを手に入れるのはかなり難しいです。
一般人が手に入れることができる可能性があるのは、オークションです。
しかし、オークションではかなり高値で取引されるため、相当な資金がないと不可能ですよね。
プロのバイオリニストの場合は、所有者から声がかかる場合もあります。
購入してほしいという声がかかる場合や貸与してもらえる場合もあります。
しかし、こちらも相当な技術が必要になってきますよ。
バイオリン高級ブランドの値段まとめ
バイオリンの最高級ブランドの値段をご紹介しました。
- ストラディバリウスを含む世界三大バイオリンをご紹介
- バイオリンの最高価格はストラディバリウスのメシアで22億
- 高級バイオリンの値段ランキングをご紹介
- ストラディバリウスの日本人所有者をご紹介
- 高嶋ちさ子さんのバイオリンや前澤友作さん所有のハンマの値段をご紹介
- 最高級ブランドのバイオリンを手に入れるのは難しい
ストラディバリウスは驚きの価格でしたね。
日本人でも所有者がたくさんいることにびっくり♪
今後も世界三大バイオリンの価値はどんどん上がっていきそうですね!
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