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バイオリンの歴史を年表で簡単に学ぼう!日本での歩みも解説

バイオリンの歴史を年表で簡単にご紹介します。

楽器の女王といわれているバイオリン。

バイオリンの歴史はとても長いイメージはありますが、詳しく知らないという方が多いですよね。

バイオリンはいつ、誰が作ったのか?

日本にバイオリンが持ち込まれたのはいつなのか?

バイオリンの歴史や日本での歩みを年表を使って、簡単にご紹介します。

この記事を書いたバイオリニスト
目次

バイオリンの歴史を年表で簡単に解説

バイオリンの歴史を簡単に年表でご紹介します。

年代主な出来事
1530年アンドレア・アマティが初めてバイオリンを制作する
1539年アンドレア・アマティがクレモナにバイオリン工房を開く
1549年フランシスコ・ザビエルの来日で西洋音楽が日本に伝わる
1550年~1600年頃バイオリンが4弦になり、広く普及し始める
この時期の主流派は
アンドレア・アマティ(1505-1577)
ガスパロ・ダ・サロ(1542-1609)
ニコロ・アマティ(1596-1684)
ジローラモ・アマティ(1561-1630)
ヤコブ・シュタイナー(1617-1683)
1654年アマティの弟子のアンドレア・ガルネリ(1626-1698)がガルネリ工房を開く
1680年アマティの弟弟子のアントニオ・ストラディバリ(1644-1737)が工房を移設
バイオリンの研究が進む
1770年頃G・F・プレセンダ以降、トリノやミラノなどにバイオリン製作が急発展
少しずつ改良が進む
1790年頃凹型の弓が開発される
1840年頃現在のバイオリンがほぼ完成する
1880年頃日本で初めてバイオリンが製作される
1890年頃鈴木バイオリンが工場を建設し、本格的なバイオリン製造が始まる

バイオリンにはとても長い歴史があります。

起源や誕生、黄金期について、詳しくご紹介します!

バイオリンの起源

バイオリンの起源については諸説ありますが…

イスラム圏で使用された弦楽器のラバーブから始まったと言われています。

そのラバーブが中世中期にヨーロッパに伝えられ、レベックと呼ばれる洋ナシ形をした弦楽器が生まれました。

レベックは立てて演奏するタイプと抱えて演奏するタイプがあり、抱えて演奏するタイプのレベックがバイオリン属へと進化。

バイオリンとは違い、レベックは高い技術力を必要とする楽器ではなく、ダンスの際に良く使用されていたそうです。


バイオリン誕生の歴史

バイオリンが生まれたのは、16世紀初期

現在残っている中で、最も古いバイオリンは1565年のバイオリンです。

しかし絵画などではそれ以前からバイオリンが描かれていたため、16世紀初期にバイオリンは誕生していたと言われています。



バイオリンの最初の製作者は、アンドレア・アマティ。

アンドレア・アマティが制作したバイオリンは、美しく繊細なクレモナ派と呼ばれました。

その後すぐに、ガスパロ・ダ・サロもバイオリンを制作。

ガスパロ・ダ・サロは頑丈でブレッシア派と呼ばれ、バイオリン奏者は2種類のバイオリンを音楽や好みに合わせて使っていました。

バイオリン製作の黄金期

バイオリン製作の黄金期は16世紀後期から18世紀

北イタリアのクレモナでは200年間で約2万本の名器が制作されました。

黄金期には、バイオリンの最初の製作者のアンドレア・アマティの孫であるニコロ・アマティ、アマティの弟子であるアントニオ・ストラディバリ。

アンドレア・グァルネリによって、世界三大バイオリンのアマティ、ストラディバリウス、ガルネリウスが制作されました。

アマティ一族は5人、ストラディヴァリ一族は3人、グァルネリ一族が5人。

バイオリン製作家たちは家ごと一派を成して代々技術が受け継がれました。


現在では、1600年~1800年の黄金期に制作されたバイオリンをオールドバイオリン。

1800年~1900年半ばに制作されたバイオリンをモダンバイオリンと呼びます。


現代のバイオリンは黄金期に勝てない?

黄金期に制作されたバイオリンの中には数億円~数十億円の価値があるバイオリンもあります。

そのため、現代のバイオリンは黄金期に勝てないのでは?と思いますよね。

しかし、現代のバイオリンと黄金期のバイオリンには大きな差はないと言われています。

実際に黄金期に制作されたバイオリンと、現代のバイオリンを比べるために目隠しして演奏するというテストが行われました。

その結果なんと1位は現代のバイオリンで、自分に合ったバイオリンが1番なのでは?という結果になりました。

それならなぜ、黄金期のバイオリンに億越えの価値があるのか?



それは、300年以上経った今も美しい音色を出し続けることができるからです。

中でもストラディバリウスは使われている材料や製造法を調べても、絶対に再現することはできないと言われています。

新しいバイオリンは数十年、数百年後に美しい音色が出せるのか?現段階では分かりません。

音色が失われていく可能性も高いです。



また、黄金期のバイオリンには、300年以上有数のバイオリニストたちに大切に使われてきた歴史がありますよね。

そのため、黄金期のバイオリンに現在のバイオリンが勝てないということはありませんが、黄金期のバイオリンには現在のバイオリンにはない価値があります。


日本でのバイオリンの歴史

日本人が西洋音楽に初めて触れたのは、キリスト教伝来の年の1549年。

織田信長がヴィオラの音色を聞いて大喜びしていたと言われていますよ。

その後、1880年8月28日に三味線職人の松永定次郎さんが日本で初めてバイオリンを制作

松永定次郎さんはバイオリン製作を誰にも教わらずに、日本に持ち込まれた1本のバイオリンを見本に制作しました。

現在でも、8月28日はバイオリンの日といわれています。

その後、1886年に三味線職人だった鈴木バイオリン製造の創業者、鈴木政吉さんがバイオリンの量産をスタート。

日本で初めて、バイオリンの大量生産に成功しました。

なんと、最盛期には1日500本のバイオリンを制作していたそうですよ。

ヴァイオリンの歴史年表と日本での歩みまとめ

バイオリンの歴史を簡単に年表でご紹介しました。

  • バイオリンの歴史を年表でご紹介
  • バイオリンの起源や誕生の歴史をご紹介
  • バイオリンの黄金期は16世紀後期~18世紀
  • 黄金期のバイオリンは現代のバイオリンに勝てないということはない
  • 黄金期のバイオリンには現在のバイオリンにはない価値がある
  • 日本で初めてバイオリンを制作したのは、三味線職人の松永定次郎さん


バイオリンはとても歴史が長い楽器。

歴史を知ることで、よりバイオリンに親しみを感じることができますよね♪

これからも、バイオリンを楽しんでくださいね!

あっぴのバイオリン特典

この記事を書いた人

バイオリン初心者に役立つ情報をXやブログ、公式LINEで発信|講師歴15年|指導人数100名以上|音大卒・教員免許あり|30代・4歳と2歳の姉妹を育てるママ

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