バイオリンの超絶技巧は、とてもかっこよくて、誰もが憧れますよね!
そんなかっこいい超絶技巧ですが、その難易度や弾けるようになるまでどれくらいかかるか気になりますよね…
今回は、バイオリンの超絶技巧についてお伝えしていきます。
超絶技巧はそもそも何なのか、有名なチャルダッシュは超絶技巧曲なのかなどを解説!
さらに、超絶技巧が含まれる曲を難易度順にランキング形式で紹介していきます。
バイオリンの超絶技巧とは
そもそもバイオリンの超絶技巧とは、非常にハイレベルなテクニックのことを言います。
例えば、人工フラジオレットや左手ピチカートなどが超絶技巧と捉えられますが、その線引きはかなり曖昧です。
超絶技巧を身につけるまでに、個人差はありますがバイオリンを始めて7~10年ほどかかります。
超絶技巧に挑戦する前に、安定した音程やボーイングができるようになってから取り組むと良いです。
チャルダッシュやツィゴイネルワイゼンも超絶技巧曲?
チャルダッシュやツィゴイネルワイゼンも超絶技巧曲と言えるでしょう。
人工フラジオレットや左手ピチカートが使用されており、綺麗な音色で弾くのは難しいです。
どちらもとても有名なバイオリンの曲なので、かっこよく弾きこなせるようになりたいですね!
バイオリンの超絶技巧曲!難易度ランキングTOP7
バイオリンの超絶技巧曲を7曲ご紹介していきます!
言うまでもなく、超絶技巧曲の作曲者は優れたヴァイオリニストであるケースが多いです。
自分のテクニックを見せつける為に作られている曲と考えると、その難易度が想像しやすいですね(笑)
それぞれどんな超絶技巧があるのか、難易度順に(人気も加味しています)ランキング形式で詳しく解説していきます。
バイオリン超絶技巧曲第1位:魔王/エルンスト
第1位は、エルンスト作曲の魔王です。
もともとはピアノの曲で、シューベルト作曲の魔王をバイオリン1挺で弾けるようにアレンジしたものになります。
無伴奏曲のひとつで、伴奏部分とメロディーを同時に弾く難しさのある曲です。
フラジオレットや弓で弾きながら左手ピチカートを行うこともあり、難易度はかなり高いです。
バイオリン超絶技巧曲第2位:夏の名残のバラ/エルンスト
第2位は、エルンスト作曲の夏の名残のバラです。
こちらの曲も魔王と同様に、無伴奏曲になります。
アイルランド民謡の「庭の千草」をアレンジし、様々なテクニックを見せられるように作られました。
フラジオレットの重音や左手ピチカートが出てきます。
超絶技巧が多く用いられていますが、曲名通りに優雅で美しい音色を奏でられるようになるには、相当な時間を要します。
バイオリン超絶技巧曲第3位:ツィガーヌ/ラヴェル
第3位は、ラヴェル作曲のツィガーヌです。
演奏会でプロのバイオリニストに良く弾かれる曲の1つになります。
ラヴェルはハンガリー出身で、演奏家の一面を持つ作曲家です。
ジャズや様々な地域のジプシー音楽などを取り入れることが多いのが特徴です。
この曲では、ハンガリーのジプシー音楽を取り入れて作られました。
フラジオレットや左手ピチカートが多くあり、美しく華やかな曲になります。
また曲の冒頭部分では無伴奏となり、G線のみで演奏されるなど、最初から技量を試される1曲です。
バイオリン超絶技巧曲第4位:24のカプリースより第24番/パガニーニ
第4位は、パガニーニ作曲の24のカプリースより第24番です。
とても有名な曲ですよね!
パガニーニは、「悪魔に魂を売ったバイオリニスト」とも呼ばれ、様々な超絶技巧を生み出し、聴衆を驚かせていました。
1つのテーマをいろんなバリエーションで弾く曲で、10度の重音や左手ピチカートがあります。
これらもパガニーニが生み出した超絶技巧とされています。
バイオリン超絶技巧曲第5位:創作主題による変奏曲 作品15/ヴィエニャフスキ
第5位は、ヴィエニャフスキ作品の創作主題による変奏曲 作品15です。
テーマから始まり、様々なバリエーションが繰り広げられる曲になります。
無伴奏テーマでは重音が多く、音域も広いため、とても華やかに弾きこなすことで、次のバリエーションへ繋げやすくなっていきます。
左手ピチカートやフラジオレットが多いだけでなく、高い表現力が必要とされます。
バイオリン超絶技巧曲第6位:ツィゴイネルワイゼン/サラサーテ
第6位は、サラサーテ作曲のツィゴイネルワイゼンです。
一度は聴いたことがある、とても有名な曲ですよね!
サラサーテはスペイン出身のバイオリニストで、スペイン特有の情熱がこもった作品を多く残しています。
ツィゴイネルワイゼンもそのうちのひとつであり、ジプシー音楽を基に作曲されました。
フラジオレットや左手ピチカートを含む跳躍の激しい部分や、甘美な音色を必要とする部分があり、明確に弾き分ける必要があります。
バイオリン超絶技巧曲第7位:チャルダッシュ/モンティ
第7位は、モンティ作曲のチャルダッシュです。
こちらもとても有名な曲であり、筆者の生徒さんでも目標として掲げている方が多いです。
チャルダッシュは、19世紀からヨーロッパで非常に高い人気を誇っていました。
あまりの中毒性と人気ぶりにより、ウィーン宮廷から「チャルダッシュ禁止条例」が一時期出ていたほどでした。
元はマンドリンの曲として作曲された、ジプシー風の民族舞曲になります。
フラジオレットやスピッカートが出てきますが、超絶技巧曲の中では比較的取り組みやすい曲です。
バイオリンの超絶技巧曲難易度ランキングまとめ
ここまで、バイオリンの超絶技巧についてまとめました。
- 超絶技巧は非常にハイレベルなテクニックのこと
- チャルダッシュやツィゴイネルワイゼンは超絶技巧曲
- バイオリンの超絶技巧曲TOP7
ぜひ、参考にしてみてください!
コメント