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バイオリンの弓の素材や名称一覧!クジラのひげはどこに使われる?

バイオリンの弓の名称と素材

バイオリンの演奏には欠かせない弓。

しかし、バイオリンの弓のパーツの名称や素材はあまり細かく知られていません。

クジラのひげが使われていると聞いたことがある方も多いと思いますが、クジラのひげが使われているのは本当なのか?

バイオリンの弓の名称や素材、役割など詳しくご紹介します!

弓選びの参考にしてくださいね♪

この記事を書いたバイオリニスト
目次

バイオリンの弓の名称

バイオリンの弓の名称は以下の通りです。

  • 棹(さお)
  • ラッピング
  • サムグリップ
  • フロッグ(毛箱)
  • スクリュー
  • アイ
  • チップ
  • ヘッド


バイオリンを演奏するのにかかせない弓。

バイオリンの弓にはたくさんのパーツがあります。

パーツにはそれぞれ大切な役割があります。

まずは名称を覚えてみてくださいね♪

バイオリンの弓の素材

バイオリンの弓の素材は弓によって違います。

コスパのいいものから高価なものまで弓の種類は幅広いです。

使用されている素材によって重さやサイズ感、音色や音量も変わってくるため弓選びはとっても大切。

自分に合った弓を選ぶことが大切ですよ。

それぞれのパーツの素材を詳しくご紹介します♪

棹(さお)・ヘッド

バイオリンの弓の棹にはフェルナンブコ材、ブラジルウッド材、カーボンなどが使われています。

フェルナンブコは密度が高く硬いため、強度に優れています。

湿気にも強いため、弓に適した木材といわれていますよ。

ブラジルウッドは、フェルナンブコに比べると低価格ですが強度が少し弱くなります。

しかし最近ではフェルナンブコが入手困難になっています。

一方で、カーボン製の弓は増えてきました。

カーボン弓の特徴については後ほど詳しく解説していきます。

また、棹の断面が円形の丸弓、八角形の角弓の2種類あります。

自分が持ちやすい方を選んでくださいね。

バイオリンの弓の毛には、馬のしっぽの毛が使われています。

弓の毛に使われるのは、真っすぐで縮れていない細い毛。

バイオリンの弓1本に大体160本から180本の毛が使われていますよ。



毛には松脂を塗って使用します。

松脂を塗ることで、弓がしっかりと弦をこすることができ、摩擦で音が出ます。

フロッグ(毛箱)

フロッグには、エボニー材(黒檀)が使用されていることが多いです。

エボニー材は汗や湿気にも強くとても頑丈で、木材の中でもかなり高級な素材ですよ。

フロッグは毛を巻いて固定し、棹とスライドすることで張りを調整します。

かえるのような形をしているため、フロッグと呼ばれるようになったそうです。

サムグリップ

サムグリップは一般的には牛皮、豚皮、山羊の皮、とかげの皮が使われています。

他にもカンガルーやラクダ、アザラシの皮などさまざまな素材が使われます。

サムグリップは親指がスティックに直接当たらないように保護したり、滑り止めの役割がありますよ。

革巻、ペッレと呼ばれることもあります。

ラッピング

ラッピングには銀、銅合金、金合金が使われることが多いです。

素材や巻き方によってデザインを変えることができるため、弓の印象がかなり変わりますよ。

ラッピングには棹を保護する役割があります。

また、巻数を変えることで重さやバランスの調整をすることもできますよ。

アイ

アイには、白蝶貝、あわび、真珠貝、とこぶしなどが使われます。

他にも紋章や花などの模様が入っているものもありますよ。

アイは特に役割がなく、装飾です。

貝によって表情が変わるため、アイのデザインで楽しむことができますよ♪


スクリュー

スクリューには、ニッケルやシルバーなどさまざまな素材が使われています。

スクリューはネジです。

スクリューを回すことで毛の張り具合を調整することができますよ。

錆びてくると回らなくなってくるため、そうなった場合は交換が必要になります。


チップ

チップには象牙や牛骨が使われています。

チップは弓の先端についているため、弓を保護してくれますよ。

弓の先端はぶつけやすく、少しの衝撃でもひびが入ってしまったり割れてしまったりします。

象牙や牛骨はちょうどいい硬さで、ぶつかったときの衝撃を吸収してくれます。

しかし象牙はとても貴重な素材のため、人口の象牙、牛骨が使われることが多いですよ。

お子様用のものや安価な弓にはプラスチックの者が使われています。

バイオリンの弓にはクジラのひげが使われている?

バイオリンの弓にはクジラのひげが使われているものがあります



『ドラえもん』で原料がでてくるライトをバイオリンの弓に当てると、クジラに変わったお話があったため、知っている方も多いですよね。

しかし、全てのバイオリンの弓にクジラのひげが使われているわけではありません。

クジラのひげは、弓のラッピングの装飾に使用されています。

しかし、最近ではクジラのひげは入手困難です。

そのため銀糸やクジラのひげのイミテーションなどが使われていることが多いですよ。

クジラのひげが使われているものはお値段が高めのもの多く、とても希少です。


バイオリンのカーボン弓の特徴

バイオリンのカーボン弓の特徴は以下の通りです。

  • 頑丈で折れにくい
  • リーズナブルな価格
  • 軽くて演奏しやすい
  • 安定した演奏ができる

カーボン弓は木の弓に比べると比較的リーズナブルな価格のものが多く、丈夫なのが特徴です。

丈夫で折れにくく、湿度や温度の変化にも強いため、折れや反りなどの心配もありません。

また、軽くて疲れにくいため安定した演奏ができるのが特徴ですよ。

どこかにぶつけてしまったり落としてしまったりするのが心配なお子様にもおすすめ。

カーボン弓はコストパフォーマンスがいいため、木制の弓と合わせて持つと安心ですよ。

弓のメンテナンスに出している時用で持っているという方も多いです。

バイオリンの弓の装飾

バイオリンの弓の装飾には基本的に貝が使われています

しかし、貝を使った装飾以外にも変わったデザインもたくさんありますよ。

装飾のデザインをいくつかご紹介します♪

スライドの装飾には一般的に貝が使われています。

しかし、貝の種類によってデザインや色、模様も変わってきます。

貝は劣化が進むとボロボロになってきてしまうため、定期的に交換が必要ですよ。


こちらはアイの装飾にストーンがついています。

キラキラで可愛いですよね。

持っているだけでテンションがあがります♪


貝の装飾だけでなく、紋章や花、音符、動物など…

さまざまな装飾があります。

弓に好きなものが装飾されていると、練習のモチベーションもあがりますよね♪


ヴァイオリンの弓の素材や名称まとめ

バイオリンの弓の素材や名称、クジラが使われているのは本当なのか?ご紹介しました。

  • バイオリンの弓の各パーツの名称をご紹介
  • バイオリンの弓の素材をご紹介
  • クジラのひげが使われている弓もある
  • 弓の装飾をご紹介



バイオリンの弓に、クジラのひげが使われているのは本当でした!

それ以外にもさまざまな素材が使用されています♪

自分に合う弓を見つけて、バイオリンを楽しんでくださいね。

あっぴのバイオリン特典

この記事を書いた人

バイオリン初心者に役立つ情報をXやブログ、公式LINEで発信|講師歴15年|指導人数100名以上|音大卒・教員免許あり|30代・4歳と2歳の姉妹を育てるママ

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