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バイオリンのピチカートはどの指?記号や弓の扱い・有名曲も解説

バイオリンのピチカートはどの指?

バイオリンの奏法のひとつに、ピチカートがあります。

ポロンポロンと弾けるようなかわいらしい音が魅力的ですよね!

しかし、ピチカートってどの指でやったら良いのか、弓はどうするべきかとよくご質問をいただきます。

そこで、今回はバイオリンのピチカート奏法について解説しますよ^^

ピチカートのやり方や記号、さらにはピチカートが含まれる有名な曲をご紹介していきますので、この1記事でささっと学んじゃいましょう♪

この記事を書いたバイオリニスト
目次

バイオリンのピチカート奏法とは

バイオリンのピチカート奏法とは、弓を使わず指で弦をはじく奏法です。

そんなに難易度は高くないので、左手の練習をする際にピチカートを利用することもありますよ。

バイオリンを始めて間もない初心者の方でも取り組みやすい奏法です。

バイオリンのピチカート記号

バイオリンのピチカート記号は、2種類あります。

pizz.と書かれている場合は、右手の指ではじくピチカートです。

pizz.と合わせて覚えてほしい記号がarcoで、必ずpizz.のあとにarcoが出てきます。

arcoは弓で弾くという意味なので、そこからはピチカートではなく、弓で弾いていきましょう。



音符の上に+マークがある場合は、左手の指ではじくピチカートになります。

こちらの方が速いメロディーを弾くことができるため、16分音符が続く箇所でよく出てきます。

しかし、こちらは難易度がグッと高くなりますので、楽譜に登場したら練習すればOKです。

バイオリンのピチカートはどの指?やり方解説

ここでは、バイオリンのピチカート3種類のやり方を解説していきます。

  • 基本のピチカートのやり方
  • 和音のピチカートのやり方
  • 左手のピチカートのやり方

ただし、最初はどのピチカートもやりすぎると指を痛めてしまい、ヒリヒリしたり、水ぶくれができたり、皮がめくれることがあります。

そのため、練習のしすぎには注意してください!

たくさん練習したい場合は、毎日少しずつ練習時間を増やすと指の皮が厚くなっていきますよ!

それでは、それぞれのピチカートをチェックしていきましょう。

基本のピチカートのやり方

基本のピチカートは、右手の人差し指ではじく奏法です。

初めてピチカートに挑戦する方の大半は、弓で擦る場所をはじこうとするのですが、正しい場所は指板の上です。

弓で擦る場所では、松脂の粉が指についたり、弦が引っ張りにくくはじきにくいため、固い音になりやすいです。

そのため、必ず指板の上、指板の端から2~3㎝くらいのところでピチカートをするようにしましょう。

基本的には人差し指で弦をはじきます。

特例として音色のニュアンスを変えるために中指を使うこともありますが、これはすすんでやらなくてOKです。

和音のピチカートのやり方

和音のピチカートは、右手の人差し指で複数の弦をはじく奏法です。

ただし、複数の弦を同時にはじくことは不可能です。


そのため、和音を弓で弾く時と似ていますが、低い弦から高い弦に向かって素早くはじくようにします。

そうすることで、あたかも同時に鳴らしているように聴こえますよ。

単音の時と比べて、弦をはじく人差し指は寝かせて広範囲を使うようにするのがポイントです。

左手のピチカートのやり方

左手のピチカートは、左手の指ではじく奏法です。

この場合、親指以外の指全てを前後のメロディーによって使っていきます。

基本的には、開放弦や指を押さえたままの状態で、小指か薬指で弦をはじくことが多いです。



ただし、連続した左手ピチカートで音が順番に降りていく場合は、全ての指で小指から人差し指にかけて順番にはじくこともあります。

左手ピチカートは難易度が非常に高いので、上級者向けの奏法です。

詳しいやり方はレッスンで先生の指導を受けるようにしましょう!

バイオリンのピチカートをする時に弓はどうする?

バイオリンのピチカートをする際、基本的には弓を持ったままはじくことが多いです。

ピチカートの後すぐに弓を使うという場面がほとんどなので、弓を持っていないとすぐに弾けなくなってしまいます。

そのため、弓を持ったまま人差し指だけ伸ばして弦をはじくようにします。



ただし、ピチカートだけの曲もあります。

そういった曲を演奏する場合は、弓を譜面台や椅子の座面後ろに置き、人差し指以外は軽く握って弾いていきます。

バイオリンのピチカート奏法が登場する有名曲

バイオリンのピチカート奏法が登場する有名な曲はいくつかありますが、その中から3つご紹介します。

  • ゴセック/ガヴォット
  • サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン
  • パガニーニ/24のカプリースより第24番

初心者の方でも取り組みやすい曲が、ゴセック作曲のガヴォットです。

鈴木メソッド1巻の最後に掲載されている有名な曲であり、右手ではじくピチカートが少しだけ登場します。

サラサーテ作曲のツィゴイネルワイゼンパガニーニ作曲の24のカプリースより第24番では、左手ピチカートが多く登場します。

左手ピチカートは超絶技巧のひとつでもあるため、非常に難易度が高く、上級者向けの曲になります。

オーケストラでピチカート奏法が登場する有名曲

オーケストラでピチカート奏法が登場する有名な曲もあります。

  • シュトラウス/ピチカートポルカ
  • チャイコフスキー/交響曲第4番第3楽章

どちらも最初から最後までピチカートのみの曲です。

このような曲では弓を持たず、譜面台や椅子の座面後ろ側に置いて演奏していきます。

どちらも軽快な曲で、ソロの曲よりもオーケストラ曲の方が改めてピチカートの軽やかさを感じさせられます。

ヴァイオリンのピッツィカートはどの指を使うかまとめ

ここまでバイオリンのピチカートについてまとめました。

  • ピチカートとは指で弦をはじく奏法
  • ピチカート記号
  • 3種類のピチカートのやり方
  • ピチカート奏法のある有名曲

ぜひ、参考にしてみてください!

あっぴのバイオリン特典

この記事を書いた人

バイオリン初心者に役立つ情報をXやブログ、公式LINEで発信|講師歴15年|指導人数100名以上|音大卒・教員免許あり|30代・4歳と2歳の姉妹を育てるママ

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